〜〜〜〜〜車中〜〜〜〜〜
類「クス。なんか緊張してるよね?」
「えっ?そんな事ないよ?」
類「家の人になんか言われたんでしょ?反対されたの?」
(何でこの人はこんなにするどいっていうのか・・・)
「いや、違くて、私の付き人が類に挨拶したいって言ってたからさ。類、迷惑かなと思って。」
(もう白状いたしました)
類「いや。そう言ってもらえて嬉しいけど?送るっての拒否されると思ってたからさ。」
(わかってたのね)
「そんな事しないよ〜ははははは〜」
類「レイってなんとなく秘密主義みたいな感じだしね。」(うっ)
「今日は、私の全てを類に受け止めてもらおうと思ってる。もう覚悟が出来たし。
ねぇ、類いいでしょ?」
類「・・・・・レイはさ、その意味分かって言ってるの?俺本気にするよ?」
そう言いながら類は私の体を抱き寄せた。
「ちょっ!ちょっ!えっ!何が?言われたからじゃないよ?
私が類に全部を聞いて欲しいって思ったの。」
類「その意味は後で教えて上げるね。初恋もまだのお子ちゃまにはやさしく教えてあげないと♪」
クスクスって笑いながら抱き寄せたまま、今度は私の髪にキスをした。チュッ☆なんて音を立てて。
(い、今キ、キスしましたか?私抱き寄せられてるのは何故なんでしょうか?)
類「着いたよ。レイ」ってエスコートしてくれた。
(何をやっても様になるよね。類って。今までお兄ちゃんと幼馴染からしか受けた事がない
エスコート。兄達もそれなりに素敵だとは思うけど、類は本当に王子様みたい。
子供の頃に読んだ絵本の中の王子様に憧れたっけ。
類「レイ。平気?ココ上がってこっちきて?」
「うん。ココ何処?すごい和風のお屋敷ね〜料亭か何か?」
類「俺ん家」
「へっ?俺ん家って言った?類のお家?」
類「そう俺の家。最近さぁ、シェフが変わったんだ。どうやら腕を振るいたいみたいでさ、
レイが来るって連絡したら、喜んでたよ?いつもは俺の分だけだし、
作るほうもつまんないんじゃない?」
「えっ?類、このお屋敷に1人で住んでるの?」
類「両親は滅多に帰ってこないし、使用人達は住み込みとかもいるけど、
一緒に住んでるとは言わないよね?
食事が出来るまで、俺の部屋で待ってよう。おいで。」
手を引かれ、使用人の皆さんに挨拶され、着いた部屋は、
・・・だだっ広い部屋に、大きなベットとテレビと姿見と小さい冷蔵庫みの、
超〜シンプルな部屋。シンプルを通り越してるよね。うん。
でもとっても類らしい部屋だと思った。
類「床に座ると冷たいからココ、ベットに座って」と手を引いて座らせてくれた。
ベットに二人並んで座って正面を見ている。(なんか変かも?)
私は類のほうに体を向け、
「類らしい、シンプルな部屋だね」って言ってみた。
類「必要なものしか置いてないからね。」って必要最小限の限界だよね?
「・・・・・」
類「レイ?どうしたの?眠くなっちゃった?」
「ははは。類じゃあるまいし、大丈夫だよ。夕食楽しみだな♪
何処に行くのかと思ったら、いきなり類の家だっからちょっとビックリしただけ。
いきなり押しかけて、迷惑なんじゃないかと思ったし。」
類「家は両親もずっと居ないし、レイ、いつでも遊びにきてよ!」
「本当?家、東京の家は洋館だからさ、こういう和風のお屋敷、憧れちゃう!」
類「レイなら大歓迎。レイの家は洋風なんだ〜。レイは両親と住んでるの?」
「ううん。両親と兄はアメリカで今は朔と住んでるんだ。」
類「・・・・・やっぱりね。」(はっ!!今私、朔っていったよね?
類、朔で気がついたよね!絶対!)
「えっと、順をおって話そうと思ってたのになぁ。今、類はやっぱりって言った?」
類「やっぱりって言ったよ?執事の朔さんがつかえてるのは、一条レイだよね。」
「あはははは〜。パーティで会ったの憶えてたんだ!すっごいそっけなかったけど。」
あの時のパーティーでの類を思い出し、一人で笑ってたんだけど、
類があまりにも真剣な顔で私を見詰め、
類「レイ、アンタの本当の姿を見せて?」と言った。
そういいながら、類は私に近づいて黒ぶちメガネを外し、おさげの三つあみをほどき、
鼻の横の大きなホクロと取った。いたずら心で「痛い!!」と言ったら、類は
ちょっとビックリした顔をしたけど、すぐに「嘘つき」って笑いながら言ったんだ。
類「瞳の色も隠してるんだね。綺麗な瞳がすごく印象的だった。」
「うん。すぐ外せるから。」と両目の黒のカラーコンタクトを外した。
類はいたずらっ子のような顔で
類「久振りだね、一条レイさん。どこに隠れていたの?」ってクスクス笑った。
そんな類を見て、何故だかまた、自然と涙がこぼれ落ちてきた。
そして類はやさしく抱きしめてくれた。
頬にこぼれ落ちる涙を、やさしく、唇で拭ってくれた。
私は自分から、名前もこの姿も隠したくせに、こんな事をした自分に後悔し、
つくしや優希に本当の事を早く伝えなくちゃと焦り、
その反面、誰かに気づいて欲しかったのかもしれない、と思った。
だから、私は
「類、見つけてくれてありがとう。」と言った。
流れ落ちる涙は類が全部、唇で舌先で涙を拭ってくれたのが
なんだかくすぐったくてクスクス笑っていたら、
類「キスしていい?」熱い視線で私を見つめる類。
類「キスがしたい。レイ」
私が何も言えずにいると、私の頬を両手でやさしく包み
類「ダメって言わないならする」って、
目許にキス、続いて頬にキスされて、優しく唇を指で辿られて
唇にキスを落とした。何度も啄むような優しいキス。
だんだんと深くなるキスー
私はビックリして見開いたら、唇を離し、米噛みに唇を押し付けて
私の頭を類の胸元に抱き寄せてくれた。
類「レイ、かわいい」って////
私の顔はキスの途中からすでに真っ赤だったと思う。
///恥ずかしい